人称とは
早速ですが、この表を見てください。
人称別の単数・複数主語一覧
| 人称 | 単数 | 複数 |
| 一人称 | I | We |
| 二人称 | You | You |
| 三人称 | He / She / It | They |
「人称別の単数・複数〜」と言われると身構えてしまいますが、要は、
- 主語が I(私)のときは「一人称・単数」
- 主語が They(彼ら・それら)のときは「三人称・複数」
と言っているだけのことです。名前は大層ですが、中身はシンプルです。
Youについて
表を見ると、二人称・複数の場所にだけ印がついているのが分かると思います。
英語では、二人称(あなた)だけは、単数(あなた1人)でも複数(あなたたち)でも、同じ「You」を使うルールになっています。ここだけ頭の片隅に入れておきましょう。
そして、この「人称の考え方」が、今回のメインテーマであるbe動詞に大きく関わってきます。
それでは、次の表を見てみましょう。
be動詞は全部で3つ
| 主語 | be動詞 |
| 一人称単数(Iのみ) | am |
| 三人称単数(IとYou以外の1つ) | is |
| 二人称単数・複数(Youのみ) | are |
| 一人称複数(Weのみ) | are |
| 人称複数(IとYou以外の2つ以上) | are |
まず最初に、be動詞の現在形は is, am, are の3つだけです。
この世に存在するbe動詞は(現在形なら)本当にこの3つしかないので、ここで10回唱えて完全に覚えてしまいましょう。
覚えましたか?それでは、表の説明に移ります。
この表は、「主語が表の左側(人称・単数・複数)のとき、表の右側にあるbe動詞を使う」というルールを表しています。
たとえば、主語が三人称単数(1つ目の表で確認すると He / She / It など)のときは、対応するbe動詞 is を使う、ということです。
- 主語が I(一人称単数)▶︎ am
- 主語が You / 複数 ▶︎ are
- 主語が He / She / It(三人称単数)▶︎ is
be動詞の使い分けの基本ルールは、たったこれだけです。
be動詞のあとには場所(M)がくる
be動詞は「〜です」と訳すことが多いですが、直後に場所を表す修飾語(M)がくると、「(場所に)いる・ある」という意味になります。
She is in the room.
彼女は部屋にいます。
✔️SheがS、isがVでbe動詞、in the roomがM
✔️Sheは三人称単数なので、be動詞はisを使う
✔️in the roomは「前置詞+名詞」のひとかたまり
これが、第1文型(SVM)の形です。
「いる」と「ある」、どっちで訳せばいい?
be動詞の「いる・ある」の区別は、文脈で判断すれば自然と分かるので、まったく心配しなくて大丈夫です。
例えば今回の文を「彼女は部屋にあります」と訳したら、ちょっと不自然ですよね。自然な日本語になる方を選べばOKです。
疑問文はbe動詞を先頭に出す
be動詞を使った文を疑問文にしたいときは、be動詞を文の先頭に出すだけでOKです。
Are you at the gym?
あなたはジムにいますか?
✔️疑問文はbe動詞を先頭に出す
✔️YouがS、areがVでbe動詞、at the gymがM
✔️Youは二人称単数なので、be動詞はareを使う。
「私は〜ですか?」から「あなたは〜ですか?」への書き換え手順
元の文が I am at the gym.(私はジムにいます。)だったとします。これに対する疑問文を作るときは、次のステップで書き換えます。
①主語を I(私)から you(あなた)に変える
自分に対して「私はジムにいますか?」と聞くのは変なので、相手に向けた you にします。
②主語に合わせて be動詞を am から are に変える
主語が you(二人称)に変わったので、be動詞も are にします。
③be動詞 are を文の先頭に出す(大文字にする)
文頭に来たので、小文字の are を大文字の Are にします。
これで Are you at the gym? の完成です。
beで聞かれたらbeで答える
be動詞で聞かれた疑問文には、そのままbe動詞を使って答えるのが基本ルールです。
Yes, I am. / No, I am not.
はい、ジムにいます。 / いいえ、ジムにいません。
✔️Are you~?の答える側はIなので、答えの主語もIになる
✔️No, I’m notでも可
「Are you~?」の答え方でbe動詞が変わる理由
「beで聞かれたらbeで答える」と覚えると、思わず Yes, I are. と答えたくなってしまう人がいるかもしれません。
ただ、相手から「あなたは?」と聞かれたら、答える側は当然「私は(I)」から始めますよね。そして、主語が I になったので、be動詞は am に変わります。
(※ Are they~? のように主語が I に変わらない質問なら、Yes, they are. とそのまま are で答えてOKです)
形だけを暗記するのではなく、「だれが答えているのか」を意識してみてください。
否定文はnotをbe動詞の後に置く
be動詞を使った文を否定文にしたいときは、be動詞の後ろに not を置くだけでOKです。
I am not from Italy.
私はイタリア出身ではありません。
✔️否定文はnotをbe動詞の後に置く
✔️IがS、amがVでbe動詞、from ItalyがM
✔️Iは一人称単数なので、be動詞はamを使う
be動詞の否定文は、notをbe動詞の後ろに置いてあげればOKです。
一部のbe動詞+notは短縮できる
be動詞と not は、くっつけて短縮することができます。
| is not=isn’t |
| are not=aren’t |
| am notは短縮できない |
ただし、am not だけは be動詞+not の形で短縮することができません(amn’t という英語は存在しません)。
am not を短縮したいときは?
am not のセットは短縮できませんが、代わりに主語とbe動詞を短縮することで短く表現することができます。
I’m not from Italy.
私はイタリア出身ではありません。
I amn’t from Italy. という形は存在しないので注意し、「am not だけは別格」と覚えておきましょう。
おわりに
今回学習した内容は、英文法全体の基礎の基礎となります。ここをあやふやなまま進めてしまうと、これから先3年間で習うすべての英文法(過去形・進行形・受動態など)でつまづく原因になってしまいます。
まずは英文を作るとき、「主語の人称(誰が?)と単数・複数(何人・何個?)」をパッと見て、どのbe動詞を使えばいいのかを常に意識する癖をつけてみてください。
次回の講座に進む→第2回:be動詞②(第1文型SVC)

