無料英文法講座|はじめに:SVOCMとは?

英語

SVOCMってなに?

この講座を進めるにあたって

本講座の解説では、文の成り立ちをわかりやすく説明するために、文の成分を表す記号として「S・V・O・C・M」を使用していきます。

「学校や塾で聞いたことはあるけれど、正直何を言っているのかさっぱり分からなかった」という人も多いのではないでしょうか?

これらは単なるアルファベットの記号ではなく、それぞれに重要な文法上の役割が存在します。

なぜ、SVOCM がそんなに大切なのか?

結論から言うと、この SVOCM の理解こそが、英文法の中で最も重要な土台となるからです。

しかし残念なことに、学校の授業ではこの基礎的な説明がさらっと流されてしまうことが多いため、「英語って難しい」と苦手意識を持ってしまう原因になっているのです。

逆に言えば、この SVOCM さえきちんと理解できれば、これから学ぶ英文法もすんなり理解できるようになります!ぜひこの講座にたっぷり時間を割いて、基礎の土台を固めてみてください。

S=Subject(主語)

文の中心となる存在で、「誰が」「何が」にあたる部分です。動詞(V)の動作や状態の主体になります。

The dog barked.
犬が吠えました。

この場合、動詞は barked なので、その前の The dog が主語(S)になります。

動詞の前の単語だけが S ではない

次の英文を見てみましょう。

The dog on the bench barked.
ベンチの上の犬が吠えました。

この英文の S の部分はどこでしょうか。「動詞のすぐ前がS」と考えてしまうと、「the bench(ベンチ)」がSになってしまい、「ベンチが吠えた」ことになってしまいますよね。

紛れもなく吠えたのは「The dog(犬)」であり、「on the bench」はその犬を詳しく説明しているだけです。したがって、この英文のSは「The dog on the bench(ベンチの上の犬)」全体となります。

なぜこんな風に考えるかというと、英語は「先頭から順番に意味を捉えていく」のがセオリーだからです。
「どこまでがS(主語)なんだろう?」という意識を普段から持っておくと、長文もスラスラ読めるようになっていきます。

V=Verb(動詞)

主語(S)の動作や状態を表す言葉です。 英語の文は、原則として「動詞がなければ成り立たない」と言えるほど、文の中心となる大切な役割を持っています。

He runs.
彼は走ります。

この文では、runs が動詞(V)になり、主語である He の「動作」を表しています。

このように、後ろに目的語を必要とせず、それだけで意味が完結して機能する動詞を「自動詞」と呼びます。

英文の基本は「S+V」だけ

英語の文の基本構造は、実はここで終了です!

どんなに長い英文であっても、基本的には「S + V(誰が・どうする)」を中心に構成されています。

そこに、必要に応じて O(目的語)・C(補語)・M(修飾語) が加わることで、文に詳しい意味や「彩り」が追加されているだけなのです。

O=Object(目的語)

動詞の動作の「受け手」や「対象」を示す言葉です。 文の中で「誰を?」「何を?」と自分に問いかけると、一発で見つけられる要素です。

She likes chocolate.
彼女はチョコレートが好きです。

この文で、動詞 likes を見ると、「で、何を好きなの?」とツッコミたくなりますよね。そのため、動詞の直後にその答えとなる chocolate(O)を置く必要があります。

他動詞ってなに?

先の「自動詞」とは違って、このように目的語がなければ文が成り立たない動詞のことを「他動詞」と呼びます。

C=Complement(補語)

主語(S)とイコールになるパターン(S = C)

主語(S)や目的語(O)の意味を「補って説明する言葉」です。主に名詞や形容詞が使われます。補語(C)の最大のポイントは、「イコール(=)の関係をつくる」ことです。

He is a doctor.
彼は医者です。

この文では、主語 He と補語 a doctor が「He = a doctor」のイコール関係で結ばれています。

目的語(O)とイコールになるパターン(O = C)

補語は、主語だけでなく「目的語(O)とイコール関係」をつくることもあります。

They elected him president.
彼らは彼を大統領に選出しました。

この文では、目的語 him と補語 president が「him = president」のイコール関係になっています。

この SVOC の形は第5文型と呼ばれ、中学3年生で学習する少し発展的なテーマです。「O=C になるんだな」ということだけでも頭の片隅に置いておくと、後々の学習が楽になるかもしれません。

M=Modifier(修飾語)

主語・動詞・目的語・補語などに追加情報を加え、文の意味を豊かにする言葉です。 主に「場所・時間・方法・理由」などを付け足すときに使われます。

She studies English in the library every evening.
彼女は毎晩、図書館で英語を勉強します。

この文では、前置詞 in から始まるグループの in the library(場所)と、every evening(時間)が、それぞれ修飾語(M)にあたります(※専門用語では「副詞句」と呼びます)。

M がなくても文は成り立つ

修飾語(M)を理解する上で最も重要なのは、「このグループが存在しなくても、文の骨組みは保たれたまま」ということです。

試しに、修飾語(M)の部分を取り除いた英文を見てみましょう。

She studies English.
彼女は英語を勉強します。

いかがでしょうか?

「図書館で」「毎晩」という修飾語を取り除いただけの形ですが、これだけで「誰が」「何を」「どうする」という文の意味はしっかりと通じますよね。

このように、修飾語(M)はあくまで文を詳しくするための飾りにすぎません。長文を読むときは、まずこの M をカッコでくくって外してみると、文の骨組みが見抜きやすくなります。

おわりに

以上が、英語のすべての基礎となる SVOCM の解説となります。今後の講座でも、英文の構造を分かりやすく説明するために S・V・O・C・M の記号を使って解説していきます。

また、英語の文はすべて「5文型」と呼ばれる5つの基本的なパターンに分類することができます。その「5文型」をマスターする際にも、今回学んだ SVOCM が大活躍します。

もし今後の学習で「何だっけ?」と迷ったときは、いつでもこの講座に戻って復習してみてください。

下記より該当する学年を選び、第1回講義へお進みください。

中学1年生の次回の講義に進む→第1回:be動詞①(第1文型SVM)

中学2年生の次回の講義に進む→第1回:助動詞①(will)

中学3年生の次回の講義に進む→第1回:一般動詞⑤(第4文型SVOO)